マッコーリー・アセット・マネジメントのグリーン・インベストメント・グループ（GIG）とシェル・エナジー・オペレーションズ（シェル・エナジー）は、パートナーとしてビクトリア州クランボーンに系統用蓄電所を開発することとなりました。

200MW/400MWhのレンジバンク蓄電所が商業運転開始されれば、需要ピーク時にビクトリア州全域の8万世帯分の電力を1時間供給できる蓄電ストレージ容量が得られます。

メルボルン南東部のレンジバンクビジネスパーク内の2ヘクタールの土地に建設される予定であるこのプロジェクトは、フィナンシャルクローズを迎え、2024年後半に竣工予定です。

GIGとShell Energyが開発したこのプロジェクトは、オーストラリアの電力システムの安心、安全、安定運用を支援することを目的とした重要なシステムサービスを提供すると同時に、ビクトリア州の再生可能エネルギー電源の導入増を支えます。オフテイク契約により、シェルエナジーは20年間にわたって蓄電エネルギーを全量利用できるようになります。

GIGとシェルのパートナーシップは、革新的なオフテイク契約と、低コストの資金調達が組み合わさることで、いかに蓄電所のメリットを最終需要家に届けることができるかを示しています。

系統用蓄電所はエネルギーセクターの脱炭素化に重要な役割を果たし、蓄電ソリューションの需要は急速に高まっています。GIGはシェルエナジーと手を携え、信頼性が高く、柔軟なエネルギーを届けることに資するこのプロジェクトを進めていくことを大変を嬉しく思います。

グレッグ・コールマン、GIG エネルギー技術担当グローバルヘッド

シェル・エナジー・オーストラリアのグレッグ・ジョイナー最高経営責任者（CEO）は、GIGと協力してビクトリア州のエネルギー消費者の信頼性を高めることを楽しみにしていると述べました。

レンジバンクプロジェクトは、ビクトリア州における当社初のグリッドスケールのバッテリー投資であり、シェルが公益事業規模のBESSに世界で初めて直接出資したプロジェクトです。これは、エネルギー転換を加速し、企業能力の拡大に貢献するというシェル・エナジーのコミットメントを示すものです。

Rangebank BESSは、メルボルンで最も人口が急増している地域の1つに位置し、需要のピーク時に放電できる蓄電容量を追加することで、ビクトリア州の電力供給の安定化を支援します。

シェル・エナジー・オーストラリア最高経営責任者グレッグ・ジョイナー

このプロジェクトは、マイノリティ・エクイティ・パートナーのパーフェクション・プライベートによってもサポートされています。

パーフェクション・プライベートは、レンジバンクにBESSを提供するために、GIGとシェル・エナジーに投資できることを嬉しく思います。私たちは、創造的な考え方をすれば、より持続可能なエネルギーの未来を実現するために商業的に実現可能であることを実証できることを誇りに思っています。

パーフェクション・プライベート最高経営責任者スティーブン・マーフィー

Rangebank BESSは、Fluenceの最新のGridstack製品を利用して、エネルギー貯蔵製品およびサービス、および再生可能エネルギーと貯蔵用のクラウドベースのソフトウェアを提供するグローバルプロバイダーであるFluenceによって構築、サービス、および保守されます。

Rangebank BESSプロジェクトは、オーストラリアのFluenceにとってもう一つのマイルストーンです。この重要なプロジェクトを実現するために、GIGとシェル・エナジー・オーストラリアの両方と提携できることを嬉しく思います。

デビッド・ミカエロフ、フルーエンスアジア太平洋地域セールス担当副社長

GIGとShell Energyは、プロジェクトが進むにつれて、引き続き地元の利害関係者と交流していきます。

このプロジェクトに対するGIGの関心は、2022年にGIGによって設立されたグローバルなバッテリーストレージプラットフォームであるEku Energyに移管されます*。Eku Energyのデジタル対応で柔軟かつユーティリティ規模のストレージプロジェクトの4GWh開発パイプラインは、英国、オーストラリア、日本、台湾を含む世界中の主要市場で重要なグリッドサービスを提供します。

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