計130MWhの2つのプロジェクトは、パートナーのNHOA Energy社とともに建設される。
2024年2月19日、ロンドン: 世界的な蓄電所デベロッパーであるEku Energyは、英国エセックス州バジルドンとバッキンガムシャー州ラウドウォーターにある2つの新しい蓄電所プロジェクト計130MWhに着工。
2024年末までに運用開始予定である2つのプロジェクトでは、NHOA Energyのバッテリー蓄電システムを採用し、同社の英国市場への参入を記念する。
着工はすべての必要許認可取得に基づき、世界的な蓄電所プロジェクトポートフォリオ拡大を進めるEku Energyにとって重要なマイルストーン。同社は現在、英国、オーストラリア、イタリア、日本で4.6GWhを開発・建設・運営しており、2028年までに9GWhへと拡大する計画。
蓄電所は、電力需給調整や、クリーンな電力をタイムシフトして供給することに寄与し、世界的なエネルギー転換を実現するうえで重要な役割を担う。英国は、2035年までにネットゼロ電力システムを実現する目標を掲げており、National Gridの分析によると、目標達成にはこの地域において現在3.5GW[2]であるエネルギー貯蔵容量を20~25GW[1]に引き上げる必要がある。
NHOA Energy(NHOA Group傘下)は、ターンキー蓄電所の設計、建設を行っており、BloombergNEFによると、世界全体で1.6GWhを超えるプロジェクトを接続、建設中で、Tier1サプライヤーの一角を占める。NHOAエナジー社は、バジルドンとラウドウォーターに独立型蓄電所の建設に携わるのみならず、Eku Energyと蓄電池の運用保守に関する長期サービス契約も締結する予定。
Eku Energy CEO、サンドラ・グラウアーズ・ニルソンは以下のように述べる:
「今回のバジルドン、ラウドウォーター蓄電所プロジェクトの着工は、英国の脱炭素化目標や、当社の国際展開を踏まえ、Eku Energyにとって大きな一歩です。当社は野心的な蓄電所プロジェクトパイプラインをペース、スケール含め、加速して開発を進めており、NHOAエナジーと手を携え、エネルギー転換促進に取り組めることを嬉しく思います」
NHOAエナジーのグローバル・マーケット&デベロップメント担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるルーシー・カニウス=デュジャルダンは、次のようにコメントしている:
「これらの重要なプロジェクトにおいてEku Energyとパートナーシップを組めることを誇りに思います。バジルドンとラウドウォータープロジェクトの着工は、持続可能なエネルギーソリューションを安定して提供し、英国の野心的なネットゼロ目標達成に寄与する、NHOAエナジーとEku Energyの共通した使命を確認するものです。蓄電所がエネルギー転換にとって極めて重要であると強く信じており、挑戦への準備は整っています 。」