世界的に蓄電所ビジネスを展開するEku Energy(本社:英国、ロンドン、代表:ダニエル・バロウズ)は、イギリス・エセックス州マルドンに位置するマルドン蓄電所の稼働開始を発表しました。マルドン蓄電所は、Eku Energyにとって英国で初めて商業運転を開始したプロジェクトになります。
ロンドン郊外という戦略的な立地にあるマルドン蓄電所は、より多くの再生可能エネルギー発電所の系統接続や、英国の系統安定化に寄与します。
EkuEnergyのCEO、ダニエル・バロウズは次のように述べています。
マルドン蓄電所は、Eku Energyにとって英国初の商業運転を開始したプロジェクトであり、英国の電力網に重要なエネルギー貯蔵能力を提供できることを大変嬉しく思います。蓄電所は、送電網の再生可能エネルギー接続容量を高め、重要な系統安定化機能を果たします。私たちは、英国における強固なプレゼンスと、エネルギー貯蔵におけるグローバルな専門的知識を活かしながら、エネルギー転換の加速に貢献し、英国で信頼性の高いグリーンエネルギーを提供するためのサポートをしてまいります。
マルドン蓄電所は、Trina Storageによって建設され、大手独立系接続プロバイダー(ICP)であるESMパワー社のサポートを受けています。マルドン蓄電所の容量は、40MW/40MWhで、350ミリ秒以内に応答可能なアンシラリーとバランシングサービスを提供すると共に、長期の容量市場契約も通じて、配電網とナショナル・グリッドの双方を支えていきます。英国で著名な系統用蓄電所運営者であるEDF Energyによって電力トレーディングが行われるマルドン蓄電所は、商業的利益と英国の電力網を支える系統サービスの両立を実現してまいります。
当社の蓄電所が接続される配電網を運営するUKパワー・ネットワークス社のプロジェクトマネージャーであるZhenWang氏は次のように述べています。
当社は、EVや再生可能エネルギー発電といった低炭素技術が円滑に接続できるよう、十分な電力網容量を確保することで、英国のネットゼロ移行に重要な役割を果たしています。系統用蓄電池はこの戦略の土台であり、EkuEnergyのマルドン蓄電所の取り組みに貢献できたことを嬉しく思います。
Eku Energyは、金融およびエネルギー市場におけるグローバルな専門知識と、蓄電所の開発、建設、運営の一環したプロジェクトのサイクル全体をマネジメントする各種専門技術を組み合わせ、英国、オーストラリア、日本、イタリアで事業を展開しています。マルドン蓄電所は、Eku Energyの英国における幅広い蓄電所プロジェクトの一翼を担うものであり、当社は今後も英国での事業拡大をめざしています。