オーストラリア首都特別地域政府(ACT)は、マッコーリーのグリーン・インベストメント・グループが立ち上げたグローバルなエネルギー貯蔵プラットフォームであるEku Energyとの新たなパートナーシップを組み、再生可能エネルギー貯蔵を拡大し、将来のキャンベラのエネルギー供給を確保することに取り組みます。
政府は、Eku Energyと提携したウィリアムズデールにおける系統用蓄電施設の開発により、Big Canberra Batteryプロジェクトを次の段階へ進めます。
Big Canberra Batteryプロジェクトは、電力網全体に安定して再生可能エネルギーを導入することや、ACTの脱炭素化施策強化、地域雇用の拡大など、経済効果を含め、様々な恩恵をもたらします。
プロジェクトの主目的は、電力網が停電を起こす可能性のある強いストレス下にあるピーク時にサポートを提供することです。わずか数ミリ秒で送電網をバックアップでき、停電を防ぐことが可能です。
この250メガワット(MW)、500メガワット時(MWh)の蓄電所は、Big Canberra Batteryプロジェクトのひとつであり、需要のピーク時にキャンベラの3分の1に2時間電力を供給するのに十分な再生可能エネルギーを蓄えることができます。
蓄電所の総工費は3億ドル~4億ドルで、Eku Energyが開発、建設、運営する予定です。2024年後半に着工、2025年完成予定
革新的な収益分配制度により、ACTは蓄電所がオーストラリア電力市場に参加することを通して得る収益の一部を受け取ることになります。また、蓄電所はさまざまなエネルギー・システムセキュリティサービスも提供します。対価としてACTはEku Energyに15年間にわたる四半期ごとの固定支払いを行います。
Big Canberra Batteryプロジェクトは、さまざまな規模のバッテリーエコシステムを提供することを企図しています。Big Canberra Batteryプロジェクトの詳細は、Everyday Climate Choices のウェブサイトをご覧ください。
アンドリュー・バー首相兼気候行動担当大臣は次のようにコメントしています。
オーストラリア首都特別地域政府がEku Energyと提携してウィリアムズデールで系統用蓄電所を開発することは、Big Canberra Batteryエコシステムの実現にいて重要な一歩です。
私が最初にBig Canberra Batteryプロジェクトを発表したとき、私たちは3つの目標を念頭に置いていました。それは、再生可能エネルギー部門での雇用の拡大、ACTへの有意義な収入源の創出、キャンベラ人のエネルギー安全保障の改善です。この契約はこれら3つの目標すべてを満たしています。
このバッテリーエコシステムをネットワークに組み込むことで、電力網の制約に対処し、より多くのキャンベラ人が太陽光発電の恩恵を受けられるようにするとともに、ACTがコストを削減して収益を上げる機会を提供することができます。
私たちが気候変動対策で国をリードし続ける中で、バッテリーストレージ技術はネットゼロにむけた重要な役割を果たします。
ACTは2020年以来 100% 再生可能な電力を供給してきましたが、このような取り組みはその成果に基づいており、堅牢で手頃な価格で持続可能なエネルギーグリッドが実現できることを証明しています。」
Eku Energy アジア太平洋地域ディレクター兼最高投資責任者のダニエル・バローズは次のように述べました。
Eku Energyは、オーストラリア首都特別地域政府と提携してBig Canberra Batteryプロジェクトの次の段階を実現し、2045年までにネットゼロ実現というACT政府の取り組みを支援できることを嬉しく思います。
Eku Energyは、金融およびエネルギー市場における深い専門知識と、深く地元に根差したビジネスモデルを合わせ、安心、安全、かつ安定したエネルギー貯蔵ソリューションを経済性ある方法で提供することにより、オーストラリアでの事業展開を加速しています。
Big Canberra BatteryはEku Energyにとってオーストラリアで初めてのGWh級系統用蓄電所として記念すべきプロジェクトです。これにより、当社のグローバルポートフォリオは4GWhを超えました。